会長挨拶


第2回日本老年療法学会学術集会
会長

牧迫 飛雄馬
国立大学法人鹿児島大学 医学部保健学科 教授
一般社団法人 日本老年療法学会 副理事長

 

 第2回日本老年療法学会学術集会の会長としてご挨拶申し上げます。このたび「第2回日本老年療法学会学術集会」を、奄美市市民交流センター(鹿児島県奄美市)にて開催することになりました。2020年7月に設立した日本老年療法学会は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士をはじめとしたリハビリテーション関連職種の他、老年学に関わる療法士、専門職、研究者が連携し、日本のみならずアジア諸国における高齢者のリハビリテーション、障がいの一次、二次予防、そして心身機能の保持や改善に貢献することを理念としております。2020年7月に開催しました当学会の設立記念シンポジウム(現地およびオンラインでのハイブリット型)、「健康寿命の延伸のために療法士が果たすべき役割」には1400 名以上の参加申込があり、新たな課題や今後の発展可能性を強く感じるとともに、当該領域における関心の高さを認識いたしました。
 第2回日本老年療法学会学術集会のテーマは、「老年療法学の確立へ向けて~多職種・異分野融合によるイノベーション~」といたしました。老年療法学の確立のためには、老年学に関わる療法士、専門職、研究者が一堂に会して、これまでの知見を十分に共有・理解して発展させるとともに、革新的なイノベーション創出を促進することが必要であると考えます。
 活気ある超高齢社会を実現するために、老年療法学に関わる基礎から臨床にわたる多様な職種や分野について最新の報告と活発な討論が行われ、その成果を発展させたイノベーションを創出する種を生み出す有益な機会となるよう大会長の役目を努める所存です。世界遺産に登録された奄美の地へ是非とも多くの会員の方々にお越しいただき、世界遺産の食と文化にも触れていただけることを願っております。